【報告】2021年度東海ろうきん「子どもの未来応援寄付金」活動報告

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2021年度は4団体に寄付をしました。
どのような活動が展開されたのか、報告が届きました。

●特定非営利活動法人 子どもアイデア楽工 
「子どもアイデア楽工 無料体験会2022」

2022年3月13日に、子どもアイデア楽工多度西キャンパス(桑名市多度町古野110)で、桑名市内の小学生を中心とした近隣の子どもたちを対象に、通常は有償会員向けに行っている講座(ひみつ基地・ツリーハウス体験、動く工作)の無料体験会を実施しました。同時に保護者向けに子どもアイデア楽工の活動意義の説明会も行いました。

子ども(小学生)77人、その保護者66人が参加。
参加者の保護者からはコロナ禍であったこともあり、ゲームなど室内あそびが多くなっていたところで、子どもアイデア楽工のような屋外での活用や工作の実体験をすることに意義を感じると感想をいただきました。

有償の会員として入会したいという希望者が複数人みえました。子どもアイデア楽工の活動意義が伝わったと実感しました。

参加者に活動の意義は伝わったものの、事業を継続するには人件費や施設維持費が必要で、それら活動意義が伝わった人たちの、より多くが有償での入会をしてもらえるよう発信を増やすなどをして活動への理解と応援を求めていく努力をしています。

●CAPみえ
「子どもアドボケイト派遣事業」

子ども食堂「太陽の家」や津市内のファミリーホーム、桑名市の学童保育所等で子どもアドボケイト派遣事業を実施しました。利用者の子どもたちに子どもアドボカシーの説明を行い、ボードゲームを活用して子どもの権利や感情について学びました。派遣先の一部では、アドボケイト認定候補者の実習も実施しました。今後、訪問した施設で実施したアンケートを報告書にまとめて配布する予定です。

事業には延べ102名が参加しました。参加者や子どもたちからは「子どもたちはアドボケイトを何でも話せる大人と感じている」「もし本当に話す人がいなかった時に話したいと思った」「子どもアドボカシーについてもっと勉強したい」という感想がありました。

定期訪問をするうちに、子どもの思いの表現方法に変化が起き、少しづつ自身の気持ちを話せるようになってきました。ボランティアの方も非常に関心を持ち、内3人が子どもアドボカシー研究会主催「子どもアドボカシー基礎講座」に参加しました。また、ファミリーホームへの訪問実績から、新たに三重県からの事業受託につながりました。

今後の課題は人材育成や予算確保、情報発信ツールの整備等がありますが、子どもの権利保障に必要な活動であり、対象者からの活動を望む声が多数あったことから今後も規模を拡大して事業を継続予定です。

●mamaサポート助産師@三重 
「集まれ!親子さん!~オンライン交流会~」

2022年4月・6月・8月に、オンラインで子育て中のママを対象に、育児交流会・質問・子育ての悩みなどを共有し、問題解決につなげました。また、ママたちの要望で母乳の始まり〜終わりまでを具体的に説明するミニセミナーも実施しました。

4月は3組、6月は2組、8月は2組の参加がありました。参加者からは、「コロナが増えて支援センターに行けないから、他のママさんと喋れてよかった。」「コロナが心配だったし、しんどくて外に行けなかったからオンライン開催はありがたかった。」「離乳食のことなど、自分が今やっていることがいいのかと分からず不安になるから、大丈夫と言ってもらったり、アイデアをいただけて、安心して子育てできる。参加してよかった。」などの感想がありました。

この事業により、制限のある中で子どもたちを育てるお母さんたちが、オンラインを通して気軽に専門職に相談や同じ環境で過ごすお母さん同士交流を深めることができ、緊張しすぎず安心した子育てができるようになりました。また、孤独な子育てから脱することができ、不安に囚われずしっかりと子どもに目を向けた育児ができるようになったとのお声をいただきました。画面越しではあるものの、継続して参加していただくことで、自分の子どもだけでなく、他の方の子どもの成長も共に喜ぶことや、子ども同士も交流している様子が見られました。

成長の段階に合わせて定期開催してほしいという要望もあり、今後も規模を拡大して継続予定です。今後はSNSだけでなく、地域の方々にも参加していただけるように広報を行っていきたいです。オンライン育児教室へのニーズの高さを感じたので、これからの活動に組み込んで行きたいと考えています。

●特定非営利活動法人玉絆 
「学習支援かな塾」

玉城町の田丸地域の子どもたちを対象に、玉城のつどい場「協(かなう)」で学習支援教室を実施しており、今回の寄付金で学習支援室に学習用のホワイトボードと参考書などを収納する本棚を購入しました。

ホワイトボードを活用することで、学習の理解が深まったり、学習後の自由遊びの時間でも伝言ボードとして活用することができました。また、本棚から自分たちが学びたい問題集を選択できるようになりました。

利用生徒数は1回平均8人程度。ひとり親家庭や引きこもりの子ども、学習に苦手意識のある子どもも通っています。ボランティアの先生は1回4人で対応しています。
子どもたちは放課後、主に学校の宿題を行っています。宿題が終わった後は、ドリルを使って自由に問題を解くことで理解を深めることができました。また、筆算や地図を書いたりと、先生とも楽しく学習を行うことができました。

居場所としての機能も大切にしつつ、各教科の必要な知識の習得も本事業の重要な役割と考えるため、『学習する場』と『居場所』という二つの機能をバランスよく実施していくことが今後の課題と考えています。今後も、サービスを必要としている子どもたちのために規模を拡大して事業を実施予定です。

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