9月中旬、東海ろうきん子どもの未来応援寄付金採択団体の「特定非営利活動法人心結舎」の活動に参加しました。
「特定非営利活動法人心結舎」とは…
学校や勉強が苦手な子のための「学習支援教室〜灯り〜(ともり)」、子ども食堂の「きっちんTOMORI」、さまざまな分野の講師を招いて学校では学ぶことのできない体験学習を行う「学ぼう会~灯り~」の3事業を実施しています。
その他、「放課後児童クラブゆいまぁる」の運営を行っており、子どもたちや保護者が安心して過ごせる環境を作り、仲間を大切に思う心を育む場となることを目指して運営を行っています。
この日の活動は「学ぼう会〜灯り〜」。
まずは、自主学習の時間です。各机に学年を交えた4~5人の子どもたちがむかい、学校や塾の宿題、漢字・算数・英語などの教材プリントなどに45分間取り組みます。
スタッフが1人つき、子どもたちは分からない箇所を質問したり、スタッフは手がとまっている子どもを見守りながらサポートをしたり、各自で学習を進めます。
「学ぼう会〜灯り〜」に集まる子ども達は鈴鹿市内の小・中学生。
今日は18名が参加しました。異学年の様々な子どもたちがいます。
学年や、一人一人の学びのペースにあった学習をするための教材が豊富にそろっています。
子ども達は教材を選んで、今日やりたいこと、やってみたいことにチャレンジします。
学年を交えて子ども達が一緒に学ぶ場所が「学ぼう会」です。
学習を進めていると、月替り体験授業「みんなで学ぼう『わたしたちの街のケーキ屋さん』」のゲストティーチャーが到着しました。鈴鹿市内のケーキ店「café&cake milk」代表取締役 中野さんです。
中野さんのお話タイム。
「ケーキはね、僕一人でつくっているのではないんですよ。ひとつのケーキができるまでには、たくさんの人が関わっています。たくさんの人と協力しあって、おいしいケーキができあがるんです。どんな仕事も社会もそうやってできているよね。学校もそうだよね。みんなで協力することがあるよね。運動会もそうだよね。」
中野さんは、「協力」することの大切さを伝えてくれます。中野さんはじめスタッフが協力しておいしいケーキを提供する。子ども達は静かに、しっかり聞き入っていました。
そして、待ちに待った「クレープづくり」です。
中野さんがホットプレートで焼いてくれたクレープ生地を1人に1枚渡します。そして、中野さん、スタッフの説明とサポートを受けて、自分のクレープにカスタードと生クリームを絞ります。
「むずかしい!」「生クリームが柔らかい!」「こんなんでよいのかな?」子ども達は慎重にクリームを絞っていました。
中に入れるのは、バナナか栗です。子どもたちにはバナナが人気でした!
そして、カスタードクリーム、生クリーム、バナナ(栗)をのせて、クレープを包みます。
これもなかなかむずかしい。スタッフに教えてもらいながら、「エイヤーっ」とクレープを包みます。
そして、いよいよ、いただきます!
ジュースも配られ、乾杯をしてクレープにかぶりつきます。
「死ぬほどうまい!!」。子ども達の声があちこちから聞こえてきます。食レポをする子どももいて…。美味しそうにクレープを頬張っていました。
食べ終えたら片付けをして、中野さんにお礼を伝えました。
「おいしかった!」「ありがとう!」「今度うちの店にも来てな」…。
クレープを食べながら中野さんと話をする子どもたちもいました。
今日のプログラムは終了です。
自主学習と月替り体験学習、子ども達にとって貴重な時間と体験です。
スタッフが丁寧に向き合って学びを促し、子ども達の学びたいという気持ちを引き出す投げかけの場であり、ゲストティーチャーからは「クレープのつくりかた」だけではなく、仕事をする上で大切にしていることなどステキなメッセージを聞くことができました。
中野さんとの出会いを通して、仕事や職業、子どもたちの将来の選択肢も広がる素敵な時間と場でした。
<特定非営利活動法人心結舎(鈴鹿市)>
ホームページ:http://www.yuimal-sinyusha.com
Twitter:https://twitter.com/tomori01515278