日々の暮らしのなかで「あたりまえ」に備える
記憶に残っている地震による大被害…
阪神・淡路大震災は、メディアを通して被害の甚大さを知りました。
東日本大震災。この時はしっかり覚えています。避難所での生活の様子をみて、日々の備えと異常事態に対応できるスキルが必要だと感じました。
・避難所で過ごすのは無理だと思った。(25歳女性・息子2歳)
・震災のストレスでこどもは過敏に、栄養不足で口内炎に苦しんだ。(31歳女性・息子4歳・2歳)
・自宅避難だと情報が入らない。お金のことが心配だった。(35歳女性・娘2歳)
今回ご紹介する本は、実際に自然災害にあわれたママとパパのメッセージが書かれています。
災害にあった時の気持ちを言葉にして伝え、その時の不安な気持ちが少しでも解消されるようにと、日頃からの様々な工夫や知恵がつめ込まれた一冊です。
・生理用品やオムツは使い慣れたものを十分に。
“簡単なことからはじめよう”として「今すぐできる10のこと」が掲載されています。
他にも…
・子どもとはぐれた時を想定して、バッグの中にパーソナルカードと母子手帳のコピー・健康保険証のコピー・家族写真を入れておくと安心(^^)
といった「なるほど!」と思う備えや、
・ご飯のときに電気を消してランタンやキャンドルの灯りで食事する。
・リビングで、寝袋で寝てみる。
・だんごむしポーズを遊びの中で一緒に練習
といった、災害時の状況を想像した体験を楽しみながら、親子一緒に行うことの大切さを教えられます。
ちなみに…この本の紹介者は、この本を読んでみて、防災グッズや防災キャンプに関心を持ちました。
100円で防災グッズは揃えられるのかな?防災キャンプは災害の疑似体験ができる有効なものだなぁと。
災害医療の視点からの心理的応急処置として、
・何よりもまず抱きしめる
・子どもに寄り添う
・「そうだね」と共感する
など、「子ども自身が大切にされている」と感じられること、いろんな方法のコミュニケーションをとること、子どもたちに自立を促し、一緒に防災に取り組んでいくこと、が書かれています。
【子連れ防災】
子どもと親が一緒になって、日頃から災害時の備えに取り組みませんか。
「どんなことをしたらいいのかな」と思った方…
この本を手に取ってみてください。楽しく、わかりやすく、その大切さを気づかされます。