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ネイバーフッドデザインってなんだろう?
…安心して幸せに暮らすために…。
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ネイバーフッドデザインってなんだろう?そんなクエスチョンがこの本との出会いでした。
ネイバーフッド(neighborhood)、日本語にすると近所、近隣です。
「暮らしている家の近所を設計する?暮らしている町を描いてみる?」
そのような感じを受け止めました。
わたしの暮らしている町の様子は?
わたしの町内には多くのご高齢の方が暮らしています。一人暮らしの方、ご夫婦で暮らしている方、足が悪くて移動が大変な方…。資源ごみの日はみなさん助け合って「資源だし」をしています。
引っ越しをしてきた家族は若いご夫婦と小学生。共働きで子ども達は学童保育所に行っている様子…。
スリランカの方も暮らしています。コロナ前には紅茶をプレゼントしてくれたり、国や仕事の話をしに遊びに来ていましたが、今は道でのあいさつのみ…。
町内の会合や草取りの時にはみなさん一同に集まりますが、ほぼあいさつのみ。ご高齢の方は集まって話をしたりもしていますが、多くの方は「あっ」という間に解散という感じです。
わたしが子どもの頃は、近所の井戸端会議や調味料の貸し借り、子ども達が近所の空き地で遊んでいるのが日常でした。旅行に行った時のお土産のおすそわけをしたり…。
今は子ども達が集まって遊ぶ場もありません。
もし、災害が起きたら…。
足の悪い方はどうやって逃げるのか。一人暮らしの高齢者の方はどうなるのか。
日々のコミュニケーションがほとんどないのに同じ避難所でどうやって一緒に暮らすのか。
今年1月に起きた能登地震の避難所の状況を「じぶんごと」にすると不安だらけになりました。
同じ地域、町に暮らす人たちの関係、つながりが「ない」ことを痛感しています。
そんな思いのなかで、「読んでみよう」と思ったのがこの本でした。
「ネイバーフッドデザイン」。
著者の定義は「同じまちに暮らす人々が、いざというときに助け合えるような関係性と仕組みをつくること」。わたしが近所の人たちと「たすけあう」関係性をより強く育むためのヒントが書いてあるのではと…。
この本には、「ネイバーフッドがなぜ重要なのか」「ネイバーフッドデザインとは何なのか」「ネイバーフッドデザインの方法」について書かれています。読み進めると「そうだよね」と思うことばかり…。体系立てて書かれているので頭の中のモヤモヤがスッキリします。
そして第9章「人と和のために、これからも」には、私自身の「これから」が問われている、と読みました。
アタマで分かっていても行動が伴わないといけない。
「わがまちでどう暮らしたいか」
「いざという時のためにどのようなコミュニティをつくることができるのか」
「わたしはなにをする?」
まずは、「あいさつ」かな。そして「つながりへ」、そして「安心、幸せ感、共感」かな…。
そんなことを感じた1冊でした。