当センターには、来館された方が利用できる『コーヒーサービス』があります。
家庭用ミキサーを少し大きくしたようなサーバーの上部に特製ブレンドのコーヒー豆を入れ、ボタンを押すと、「ゴリゴリゴリ」とコーヒー豆を挽く音がし、いい匂いがしてきます。そして、専門店並み(?)のコーヒーを楽しんでいただけます。
コーヒーを一人でゆったりと味わっている方を見ていると、ホテルのロビーとまではいかないけれど、憧れてしまいます。
※実は私はコーヒーが苦手なのでこのような情景を一人で味わうことができないのです。
コーヒーは1杯100円です。コーヒー豆や紙コップの費用を差し引いた金額が、県内のNPOに寄付される仕組みになっています。「コーヒー寄付金」事業とも呼んでいます。
夏は自販機の冷たい飲みものがよく売れるのですが、コーヒ―好きの来館者の方にはご愛飲いただいています。ペットボトルや缶のコーヒーでは味わえない香りやコクがあるそうです。
週に3~4回センターに来館される女性がいらっしゃいます。この『ゴリゴリコーヒー』を飲みながら、ひととき読書をされています。いつも手にしている文庫本がおしゃれです。
今の若い世代はスマホでゲームをしたり、動画を見る時間が主流になり、読書をする時間が減っているそうです。
しかし、この女性のように読書を通して、本の内容から自分の光景を思い描くことはとても楽しい。与えられるビジュアル、受け身のビジュアルにはない魅力があります。
先日、失礼かなと思いつつ「どんな本がお好きなんですか」とお聞きしました。
すると即座に「剣豪小説!」と。私の想像を超えていました。
センターでは、来館者のみなさんと、コーヒーや本、掲示物を介して、会話や対話をしています。ぜひ、『ゴリゴリコーヒー』をお試しにセンターに来館ください。