【特集】東海ろうきん子どもの未来応援寄付金採択団体「一般社団法人ガールスカウト三重県連盟」活動に参加しました!

2022年度ガールスカウト北陸・東海地区年長部門事業㏌三重
テーマ「自分のからだを知ろう・守ろう」
日時:2022年8月21日(日)9:30~16:00
場所:オンライン
参加者:68名(スカウト32名)

ガールスカウト北陸・東海のメンバーが総勢68名集まり、基調講演、10のセッション、各県交流タイムなど気づきあい、学びあふれる時間となりました。
当初1泊2日を予定していたプログラムでしたが、コロナ禍の影響で1日かつオンラインでの開催となり、少し残念ではありましたが、その中でもスカウトたちは積極的に意見を交わし、交流していました。
午前は参加できなかったのですが、セッション①から⑤、そして助産師さんを講師に動画による基調講演が行われ、女性の心と身体、自分の心と身体についての学びを得たようです。

午後の最初のプログラムは各県スカウトの交流会。
富山、愛知、岐阜、石川、静岡、三重の紹介から始まりました。各県の方言や自慢、文化や名物、風景、ゆるキャラなどを題材にした創意あふれるクイズにびっくり…。オンラインでのクイズはなかなか難しいのですが、あれこれ工夫がされて行われました。なかには、ご当地ゆるキャラを探しながらのラジオ体操をしよう(動画)での紹介も…。その後、セッション⑥~⑩が始まりました。

セッション⑥のテーマは「自分のカラダ」。
自分が触りたくない自分の体の部分にNO(×)のポーズをとります。自分の体でも触りたくないところがあること、触りたくないときがあること、人に触ってほしくない体の部分に気づきます。触りたくない、触られたくない、NO(イヤ)という気持ちを表現することを学びます。

セッション⑦のテーマは「あなたならどうする?同意って何だろう?」
「友達の肩にご飯粒がついていたらあなたならどうする?」とスカウトに質問が投げかけられ、7つの選択肢が出され、投票をします。
・見て見ないふりをする
・気づかれないようにそっと近寄って、そっと取ってあげる
・近づいて体に触れずに「ご飯粒がついているよ」と教えてあげる
・「ご飯粒が付いているよ」と言いながら取ってあげる
・「ご飯粒が付いているよ。取ってあげようか?」と聞いて「取ってほしい」と言われてから取ってあげる
・何も言わず普通に近寄って取ってあげる

トレイナーは「友達の肩に触れる前に同意を求めることが大切ではないかな、他人に触れられて不快に感じたり、驚いたりする人がいるものね。同意を得ることの大切さに気づいてほしい」と話されました。

セッション⑧のテーマは「あなたならどうする?心の境界線」
トレイナーから「心の境界線は、自分を守るため、自分が安心していられるための方法」と説明があり、スカウトに質問がされました。
「廊下でAさんがBさんに怒鳴っている声が聴こえました。AさんもBさんもあなたの友達。あなたならどうする?」
スカウトたちがスモールグループに分かれて5分間意見を交わします。・元気に明るく話しかける。
・何があったのかを話しかける。
・一旦その場は見過ごして、落ち着いてから別々に聞く
・変に首をつっこんでこじらせるのはいやだから触れずに、よっぽどのことがあれば周りに相談する。
・その場の様子をみる。
・話をきいて仲直りさせる。

トレイナーは「自分の気持ちを大切にすること、自分の安心を守るために逃げることも大切です。情報があふれている今の社会のなかで、自分の意志とは関係なく情報が入ってきます。その時に不快感や恐怖感をもたないようにその場から離れる、近寄らないというのも大切な行動です。そのことを否定的に思う必要はないんですよ」と話されます。

セッション⑨のテーマは「あなたの心の救急箱は」。
「心が傷ついたときあなたの心をいやしてくれるものはなんですか。救急箱の中に書いてみましょう。」音楽を聴く、お風呂に入る、甘いものを食べる、メイクする、大きいぬいぐるみを抱きかかえる、楽器を弾く、友達と話す、映画やアニメを見る、おかしづくり、バイト、星を眺める、寝る、youtubeを見る、ペットと遊ぶ、ゲームやスマホ、など…。
「救急箱にたくさんはいりましたね。他の人のものを自分の救急箱にいれてもいいんですよ。楽しい時間をもてるもの、リラックスできるもの、自分がやさしくなれるもの、自分を大切にできるもの、これまで考えてはいなかったかもしれないけれどあらためて考えてみて、ふさぎ気味やもやもやした時に思い出してほしいです」とトレイナーからのメッセージです。

セッション⑩は「1日をふりかえり、伝えよう」。
今日学んだことや感じたことを書いてみる、伝えたいことを言葉にする時間です。

・あらためて自分のカラダの事を学んだ
・自分のことをあまり考えたことはなかった
・ココロの大切さを伝えるのは難しいけど今後の自分のために行動したい
・嫌な時は嫌と言うのが大事
・自分の体を知ることは自分の身を守ること
・相手の気持ちはもちろん大事だけど自分の心も大切
・ココロには境界線がある
・自分のことは自分が一番大切にする

情報社会、人間関係が複雑になっている社会のなかを生き抜く子どもたち、女子たちに重要で必要な学びが展開されていました。子どもたちや女子を応援する大人がもっともっと増え、子どもたちの思いや意志が尊重され、生かされる社会の実現が急がれる。そんなことを子どもたちに気づかされるプログラムでした。

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