【ステキなBOOK 第17回】

とりがおしえてくれたこと こどもにつたえるフェアトレード
株式会社budori 監修 認定NPO法人ACE

『フェアトレード』を聞いたことがありますか?  ―――by 筆者

『フェアトレード』とは

わたしたちが日々手にしている様々な「もの」のなかで、
過酷な環境のなか、安い賃金で働かされているこどもやおとながつくっている「もの」がある…。

この状況を変えていこう!働いている人たちの賃金を適正にしよう!児童労働の問題をなくそう!
正当な価格で作られた「もの」を売り買いする「公正な取引」を行うことをいいます。

この絵本は、チョコレートやシャツの原材料がどのようにつくられ、製品になり、販売されるかの過程を、
「一羽のとりの旅」を通して、こどもたちにわかりやすく、描いています。

“いったいこのチョコレートは誰が作ったのだろう?”
“きみたちがきているシャツの原料はどこの国からやってきたのだろう?”

この疑問の答えを見つけるために、とりは旅にでかけます…
そして…

“チョコレートは、文字もよめない小さなこどもが作っている”
“シャツの原料のコットンは、たくさんの農薬をつかい、こどもの手が荒れてしまう”

そのような事実を知っていきます。
しかし…
フェアトレードが行われることで…

“こどもたちは学校に通っている”
“働いているおとなたちは、農薬を使っていない”

こどももおとなも状況が変わっていくことを、とりは知ります。
わたしたちが『フェアトレード』を知り、フェアトレードの「もの」を買うことで、
「公正な取引」がひろがります。
つくるひとと買うひとの「つながり」を知ることができます。

今、ずいぶん、フェアトレードの商品が増えてきています。
『フェアトレード』という言葉が使われなくても、
すべてのものが公正に取引されている社会になるといいですよね。

この絵本は、こどもたちにフェアトレードを伝えるためにつくられました。もちろん、おとなのみなさんにも読んでほしいです。ぜひ手にとって『フェアトレード』を知ってみてください。

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